アニメ「犬夜叉」の続編である「半妖の夜叉姫」の放送がスタートしました。
犬夜叉と殺生丸の娘たちが主人公ということで、懐かしく感じている方も多いでしょう。中でも注目を集めたのが「殺生丸には、娘がいる。」というキャッチコピーです。
殺生丸といえばりんなのですが、今のところ、殺生丸の妻は明かされていません。
ここでは、殺生丸とその嫁として最有力候補のりんについてお話していきたいと思います!
殺生丸について

まずは殺生丸について、その人物像というかキャラクター像に触れていきましょう。
殺生丸は犬夜叉の異母兄で、半妖の犬夜叉とは違って殺生丸は完全な妖怪です。
長い銀髪の圧倒的な美形です。
あまり口数は多いほうではなく、戦い方から普段の振る舞いまでとにかく高貴で品があります。
そのため、思わず「殺生丸様」と呼んでしまう方も多いようです。
ただ、性格的にはかなり冷淡というか冷酷でした。
「でした」と過去になっているのは、次でご紹介するりんに出会ってから少しずつ殺生丸にも変化が起きているからです。
クールなのは変わりないのですが、りんと出会ってからの殺生丸は他人への優しさといったものを見せるようになっています。
りんについて

りんは野盗に親兄弟を殺された孤児で、当初は言葉を話すことができませんでした。
村に住まわせてはもらっていたものの、村人からはひどい扱いを受けていました。
ただ、それでも怪我をした殺生丸を介抱しようとする心優しい少女です。
村が人喰い狼に襲われたときにりんも殺されてしまうのですが、殺生丸が天生牙で救います。
殺生丸に命を救われてからは失っていた言葉も取り戻し、以前よりも天真爛漫な明るい性格になりました。
そこからは殺生丸一行の仲間入りをしています。
殺生丸が大好きで、健気で本当に可愛らしい子です。
殺生丸とりんの出会い

殺生丸とりんの出会いというのは、傷ついた殺生丸をりんが見つけるところから始まります。
犬夜叉との戦いで傷を負った殺生丸は、森の中で倒れていました。
それをりんが見つけて、介抱するのです。
もちろん、殺生丸のことですからりんの持ってきたものに口をつけようとはしません。
それでもりんは殺生丸のことを心配し、せっせと食べ物を持ってくるのです。
ただ、りんは殺生丸に持っていく魚をとるために川に入っているところを村人に見られてしまいます。
その結果、りんは村人から暴力を受けてしまいます。
顔には痣ができ、目も腫れてしまうほどです。
それでもりんは甲斐甲斐しく、殺生丸のために食べ物を持っていくのでした。
すると、殺生丸が「顔をどうした」とりんに声をかけます。
このとき、りんは言葉を離せない状態だったのですが、嬉しそうな笑顔を浮かべます。
りんの表情に胸をぐっと掴まれた方も多いでしょう。
このときの殺生丸は様子を聞いただけなのに何が嬉しいのかと疑問に思うのでした。
りん自身も孤児で大変な中、傷ついた殺生丸を介抱するのですが、殺生丸は「ありがとう」と感謝するようなタイプではありません。
何の見返りもない中で、ただ殺生丸を心配して介抱し続けるというのは無償の愛とも言えるものでしょう。
それが傷ついた殺生丸に響いたのかもしれません。
だからこそ、殺生丸は天生牙でりんを生き返らせて、それ以降、殺生丸一行としての同行を認めたのでしょう。
りんが同行するようになってから変わった殺生丸

殺生丸はりんと出会い、りんが殺生丸一行として同行するようになってから変わっていきます。
邪険にされるのが当たり前だった邪見にも少し優しくなりましたし、何よりもりんのことを思っての行動というものが多くなりました。
感情を露わにすることは滅多にないですし、もともと口数の少ない殺生丸ではありますが、戦いのときに邪見に声をかけてそれとなくりんを避難させたり、りんが危険な状態に陥ると敵に背中を見せたりすることもありました。
冷酷で容赦のなかった殺生丸が誰かを思いやり、優しさを向けるようになったというのはとても大きな変化です。
それと同時に、何気ないりんの言葉に心を揺さぶられるようなシーンが多く見られるようになったのもファンにとってはたまらないポイントです。
殺生丸の中でどんどん大きくなっていくりんの存在

殺生丸に同行しているりんをうらやましく思っても、嫉妬するような方はそうそういないでしょう。
なぜならば、とにかくりんが可愛らしいからです。
お出かけから帰ってきた殺生丸に「殺生丸様~!」と嬉しそうに駆け寄るりんの姿は本当にたまりません。
口には出さないものの、殺生丸もりんのことが可愛くて仕方がないのでしょう。
そんなりんだからこそ、殺生丸の中ではりんの存在がどんどん大きくなっていきます。
実際に敵からもりんが殺生丸の弱点であると言われてしまうほどです。
殺生丸にとって大事な大事なりんなのですが、実は作中で2度目の死を経験します。
このときの殺生丸のセリフには多くのファンがキュンキュン来ていたはずです。
あの殺生丸様が「りんの命と引き換えに得るものなど何もない!」と口にするシーンは、犬夜叉の中でも名場面、名台詞として語り継がれています。
殺生丸が言うからこそ、ぐっとくるセリフです。
人間を卑しい生き物と言っていた殺生丸が人間のりんをここまで大切に思うようになったわけです。
2度目の死を経験したりんは冥道石で生き返ることができたのですが、生き返ったりんの頬に手を添えて殺生丸は「もう大丈夫だ」を声をかけます。
ここも本当にぐっとくるシーンです。
りんの死は殺生丸にとってもう耐えられないものになっているのだとわかる場面でもあります。
ちなみに、アニメオリジナルでりんが殺生丸に対して「もしりんが死んでも、りんのこと忘れないでいてくれる?」と聞くシーンもあります。ここでは殺生丸が驚いた表情を見せた後で「ばかなことを」と答えるのですが、これは言うまでもなく「忘れるわけがない」という意味でしょう。
改めて振り返ってみると、殺生丸にとってりんは本当にかけがえのない存在となっているのがわかります。
奈落との戦いが終わった後は殺生丸がりんを溺愛?

奈落との戦いが終わった後、りんは楓様の村で暮らしています。
犬夜叉によるとどちらでも暮らせるように、つまり殺生丸と共に生きていく選択も人里で生きていく選択もできるようにしているそうです。
りんは問答無用で殺生丸と生きていくことを選ぶでしょうが、殺生丸はりんのことを思ってどちらも選べるようにしているわけです。
まさに愛です。
おまけに人里で暮らしているりんに着物などを届けており、その頻度も周りの人の口ぶりからするとかなりの頻度のようです。
父親が娘を溺愛しているような感覚なのでしょうか。ただ、りんが成長していったときにこの親子関係のような関係性がまた変わってくるのではないかなという部分もあります。
どちらにしても、りんは殺生丸に無償の愛を注いできましたし、それは一生変わらないでしょう。
それによって殺生丸も変わっていったのです。
自分を変えてくれたりんだからこそ、殺生丸も大切にし続けるのでしょう。
ちなみに、「犬夜叉ワイド版」の特典CDでは殺生丸がプロポーズともとれる言葉をりんに送っているそうです。
以上です☆