鬼滅の刃の勢いは本当にすさまじいのですが、今まさに絶賛公開中なのが劇場版「鬼滅の刃 無限列車編」です。
その中で中心となってくるのが、人気爆発中の煉獄杏寿郎です。
アニメではそうでもなかったのに、映画をきっかけにドハマりしているという方も多いのではないでしょうか?
今回は映画の中ではもちろん、その後のストーリーでも影響力を持っている煉獄杏寿郎の魅力について掘り下げていきたいと思います。

映画をきっかけに煉獄杏寿郎にハマる人が続出!
テレビで放送していたアニメ「鬼滅の刃」をリアルタイムで視聴していたという方も多いでしょう。
最近でも映画化にあたって視聴率が期待できそうな枠で大々的に再放送をしていましたので、そちらが初見だったという方もいるかもしれません。
ただ、テレビアニメ化のほうでは煉獄杏寿郎の見せ場というのはそこまでありませんでした。
むしろ、テレビアニメの時点では煉獄杏寿郎に対してはあまり良い感情を抱いていなかったという方も多いのではないでしょうか?
というのも、煉獄杏寿郎は主人公である炭治郎と初めて対面したときに炭治郎が鬼になった禰豆子を連れていることに対して、「裁判の必要などないだろう!鬼を庇うなど明らかな隊律違反!」「鬼もろとも斬首する!」といった発言をしているのです。
鬼滅の刃を視聴していれば、ほとんどの方がやはり炭治郎に感情移入してしまうかと思います。
その状態で煉獄杏寿郎の発言を聞くと、どうしてもキャラクターとして受け入れがたい部分が出てくるわけです。
ただ、その一方で炭治郎の意気を買うような発言もあり、視聴者としては判断がつかないような微妙なところもあったはずです。
言ってしまえば、テレビアニメの時点では煉獄杏寿郎の良さや魅力というものがそこまで描かれていなかったのです。
その分、映画で煉獄杏寿郎の良さや魅力が爆発しており、そこで一気に煉獄杏寿郎にハマってしまうという方が続出しているのです。

ものすごく強いのにちょっと天然?
基本的に鬼滅の刃に登場する柱というのは、とてつもなく強いです。
その中でも炎柱である煉獄杏寿郎の強さというのは、トップクラスです。
キャラクターの見た目からするとガタイもいいですし、力業で勝つというイメージがあるかもしれません。
もちろん、力業のほうもすさまじいのですが、どのような状況でも的確な指示を出して、それでいて自分の技で横転した電車の衝撃を和らげるといった機転の良さもあるのです。
強い心も持ち合わせていますので、いろいろな角度から強さを極めたキャラクターと言ってもいいかもしれません。
一方で、煉獄杏寿郎は天然だと言われることもあります。
劇場版の無限列車編のほうでも描かれているのですが、弁当を食べながらひたすら「うまい!うまい!」と言うシーンなどが有名です。

言葉の使い方というか単語のチョイスが独特で、素直でストレートな言動と合わさって天然と言われているのかもしれません。
強いのに天然というのは、いわゆるギャップになるかと思います。
もともとテレビアニメ版のほうではそこまでの見せ場がなく微妙な感じのままだったからこそ、強いのに天然というギャップがプラスのほうに働いてくれているのかもしれません。
とにかく明るく前向きなのに実は苦労人
煉獄杏寿郎は「明朗快活」という言葉を体現したようなキャラクターで、とにかく明るく前向きです。
基本的に煉獄杏寿郎がネガティブ発言をすることはありません。
それでいてとても強いので、恵まれた環境の中で育ってきた苦労知らずと思っている方もいるかもしれません。
ただ、煉獄杏寿郎も実は苦労人なのです。
煉獄杏寿郎は、代々「炎の呼吸」を伝え継いできた剣士の名門である煉獄家の長男として生まれました。
煉獄杏寿郎の父親も元柱で、幼少の頃から修練に励んできた生粋の鬼殺隊士でもあります。
母親は煉獄杏寿郎が幼い頃にこの世を去るのですが、その母親の「弱き人を助けることは 強く生まれた者の責務です」という言葉が今の煉獄杏寿郎をつくっていると言っても過言ではありません。
ただ、母親がこの世から去ったことによって煉獄杏寿郎の父親が変わってしまいます。
少年時代には情熱的な指導をしてくれていた父親も酒に溺れ指導と育児を放棄するようになります。
以降は煉獄杏寿郎がひとりで家にあった炎の呼吸の指南書を読み込んで柱まで登りつめたのです。実の父親から背を向けられ、ときには心無い言葉を返されることに寂しさや苦しみを感じないわけがありません。
そういった中でも、煉獄杏寿郎は責務を果たすために年の離れた弟を励ましながら、父親の代理で柱合会議に参席するなど煉獄家を切り盛りしていたのです。
生まれながらの血筋があって何もかもが恵まれていてあの強さと性格というわけではなく、人知れず苦労をしていてあの強さと性格を手に入れたと考えると煉獄杏寿郎が愛おしく感じられます。
太く短く、潔い人生もまた魅力

鬼滅の刃には煉獄杏寿郎以外にもたくさんのキャラクターが登場します。
その中でも、煉獄杏寿郎は短命なキャラクターとして知られています。
若くしてこの世を去るという意味はもちろんですが、単行本などから考えても初登場シーンから退場までがかなり短いのです。
この太く短い、潔い人生も煉獄杏寿郎らしい魅力になっています。
ちなみに、煉獄杏寿郎の名言に「老いることも死ぬことも人間という儚い生き物の美しさだ老いるからこそ死ぬからこそ堪らなく愛おしく尊いのだ 強さというものは肉体に対してのみ使う言葉ではない」というものがあります。
奇しくも煉獄杏寿郎の人生はこの名言を体現するかのようなものでした。人生をかけて、炭治郎はもちろん、読者や視聴者に言葉を響かせてくれたわけです。
死してなお影響力を持ち続ける男「煉獄杏寿郎」

鬼滅の刃に登場する他のキャラクターと比べてもかなり早い段階で退場してしまう煉獄杏寿郎なのですが、だからといってそこで終わりというわけではありません。
煉獄杏寿郎という生き様はもちろん、煉獄杏寿郎の言葉が炭治郎たちにその後も影響を与え続けるのです。
特に、煉獄杏寿郎の最期の言葉というのは炭治郎たちはもちろん、読者や視聴者にも強く響いたはずです。
「胸を張って生きろ 己の弱さや不甲斐なさにどれだけ打ちのめされようと心を燃やせ 歯を喰いしばって前を向け 君が足を止めて踞っても時間の流れは止まってくれない 共に寄り添って悲しんではくれない」……シンプルでありながら、力強い言葉が煉獄杏寿郎らしいですし、飾らない表現だからこそ胸に突き刺さります。
今は新型コロナウイルス感染拡大で現実の世界もとてもハードになっています。
だからこそ、明るく前向きで力強く引っ張っていってくれる煉獄杏寿郎に多くの方が心を奪われるのかもしれません。
以上です☆